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奇跡のBSアンテナ

写真のBSアンテナですが、1994年のサッカーW杯アメリカ大会の時、岡山で購入したものだと思い込んでいましたが、実は思い違いで2002年の日韓大会の時、福島で取引先の電気工事屋のおやじさんが取り付けてくれたものでした。それはどちらでもよいのですが、岡山で自分で取り付けて受信に成功した時のことを今も鮮明に覚えています。

その後、福島から明石に移った時は家にアンテナが付いていたのでビニール袋に入れてベランダの隅に置いていました。  そして、昨年12月箕面に引っ越しする際、10年近く放っておいたこのアンテナを「ひょっとしたらまだ使えるかも知れない」ということで持って行き、ベランダに取り付けるべく作業をはじめました。

 

しかし真冬のベランダでの作業は体の芯まで冷えて集中力がもちません。どこに問題があるのだろうか、アンテナ本体か? 角度か?方向か?冷たい風に耐えながらベランダでアンテナを掲げて移動させても何の反応もありません。ネットで検索すると大阪では「支柱を垂直に立て、方向は南南西、仰角を41.1度に合わせる」と教えてくれた。設置場所によって方向、 仰角が異なるそうだ。

 

よっしゃ!と仰角の目盛りを見ると文字は書いてあるものの線も数字もなんだかはっきりしないし、ボルトは錆びて動かない。錆落としスプレーでネジは回るようになったが仰角41.1度がどこに合わせて良いのかサッパリ分からない。しかし、岡山での成功経験があるだけにここはなんとしても自力で取り付けたい。とにかく、もう少し暖かくなってから気を入れなおして最後のチャレンジをしてみよう、それでもだめなら近くの電気屋に頼むしかない。

もし「このアンテナ、型が古いからもうあきまへんなー」と言われたら、もはやそれを受け入れざるをえない状況にあることは承知の上である。

 

桜咲きベランダも春の日差しで暖かくなってその時がきました。集中できそうだ。

まずはアンテナを近所のアンテナにならって同じような角度(仰角)に合わせて支柱に取り付け、その支柱を慎重にどこまでも垂直に立て、ベランダに固定する。(なにか儀式をしているような気持ち)次にアンテナ線をテレビにキッチリと差し込む。これで準備完了!

あとはテレビの電源を入れて受信ポイントに当たるまで方向をゆっくり微調整させるところまできた。

祈るような気持ちで電源を入れる。そしてBSボタンを押すと、なんと、画面がパッと明るくなって大リーグ中継が映りました。どこの試合かわからないが誰かホームランを打ったらしい、大歓声が聞こえてきた。受信成功を祝ってくれているような感動の瞬間でした。

気合いで電波をキャッチした、この古いアンテナ、ある時は福島の空を見上げ、 明石では日の目を見なかったものの   今、北摂箕面の空を直立不動、南南西を向いて41.1度の角度で空を見上げています。

はち乃めだか

 

 

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