この冬一番の寒波で山陰地方は大変な雪に襲われています。
高齢化した地域の人々はさぞご苦労をされるだろうと、複雑な想いを抱いています。
その昔、故郷である丹波(兵庫県丹波市)は、今以上に気温が低い日々でした。1月、2月の降雪は当たり前。
父母は納屋でムシロ(米を入れる容器)を編んだり、縄をなったりして過ごしていました。
冬は「しもやけ」に悩まされるので好きではありませんでしたが、父母が終日家にいるのが嬉しかった事を思い出します。
「つらら」が軒から矢のように下がっていました。半端な寒さではありませんでしたが、特別な暖房も記憶にありません。
それでも「冬はそうしたもの」と皆、四季の1つとして受け止めていました。農業地であったので、冬が無ければ種まきの春や収穫の秋は無かったのです。
遠い昔、そうした経験をもらったというのは有り難い事です。
大地は四季の中で絶え間なく芽吹き、その力となる太陽のありがたさを知りました。
いつまでもその繰り返しが続くよう願うこの頃です。(ma)