スタッフのつぶやき

寒い日で思い出すことは②

仮ぐらしです。

今日はいつもより暖かかったですね。
数日前には春一番も吹いたし、スーパーには春の~ なんて食材が並ぶようになってきました。
寒いのが嫌な仮ぐらし的にはありがたい限りです。

寒い日で思い出すのは大学学部生の頃に住んでいた頃のこと。

神戸はいのししが有名⁉ですが、その地域では当時、犬が名物でした。今は開発の結果居なくなったと思いますが。

 

かれらの名は「野犬(やけん)」。

大学に入学したときのオリエンテーションで「野犬に注意してください」と言われたほど。とはいえ、注意するも何もそこらじゅうにフツーに居た、あぶないヤツラ。彼らとの距離の取り方は十分注意しないといけなかったので、仮ぐらしと同じ大学に行っていた人は、野生の防衛本能がほどよく刺激されたことでしょう。

 

やさぐれ感満載のやつやら、逞しい感じのやつやら選りすぐりののワイルドドッグ達。

彼らは人を襲うこともあるわけですが、主に大学構内のゴミをあさって生活をしておりました。

昼間はただの野良犬で、道に寝そべってダラダラしている。ぐーたらオヤジみたいな感じです。

しかし夜になると、たちまち目を光らせたヤケンに変身。特に群れると凶暴化し、「キバ」「ツメ」「俊足」を武器にして取り囲んで襲ってくる。人間を「エサをくれるもの」若しくは「エサ」と認識している。が、ちゃんと横断歩道を渡る賢い犬たちでもあります。

 

仮ぐらしは学部生時代に焼き鳥屋でバイトをしていて、自転車でバイト先と住まいとを行き来していました。焼き鳥屋ですから仕事の時間は夜。帰る時間は深夜になります。

 

ある冬の日、眠くなりつつバイト先から帰宅する途中、田畑の向こうから何か音が聞こえてきました。「ン・・・ワ・・・」

「あれ?何の音かなぁ?・・・でも眠いし家に戻ろう。むにゃむにゃ・・・。。」と気にしないでそのまま自転車を漕いでいたら、田畑の向こうから野犬の群れが自分めがけて突進してくるではありませんか!その数10頭以上!

そうです。聞こえてきた音は「ワン!ワン!」でした。

 

完全にエサと間違われています!仮ぐらしはエサではありませーん!

 

咄嗟に進行方向を変えて、野犬とチャリとのスピード対決が始まりました。さながらチーターとインパラ!深夜の道、街灯も十分にない場所だったので危険なカーチェイスみたいな状態でしたが、命からがら仮ぐらしが逃げ切って、再び家に向かって戻りました。

ケガもなく戻れたことに感謝しつつ、翌朝を迎えます。

翌日は大学の講義がある日。大学にいくと、ぐーたらおやじみたいな野犬が構内で寝そべっています。

まさか昨日のヤケンじゃないよな・・・。と思いつつ、いつも通りの日々を過ごすのでした。

 

※野犬の中でもローソン●●大学店付近にいる野犬を特に「ローソン犬」といいまして、これは人を襲わない温厚な犬でした。

 

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