「サハリン・・・いつかサハリンへ」と何度もさえずるのがうるさくなったのか、海外旅行は苦手の夫が、それではと礼文・利尻島の
旅行を計画しました。
関西から新幹線で仙台、仙台から苫小牧までフェリー、稚内から2島へ渡りその後登別温泉、列車を乗り継ぎ帰宅。
5日間の旅です。
朝4時起きというハードな1面もありましたがそれほど疲れはしません。
北海道は2回目ですが、夫は5~6回の経験者だそう。
今回は島を含めてまだ手つかずの香りがする場所。
原生林や広大な原野を眺めていて、開拓した人の苦労を考えさせられました。
まさに船山 肇著「石狩平野」の世界。
1年の半分は雪に埋もれるという自然、その大地を息づかせるように耕作するというのは並大抵ではないでしょう。
北海道で育つコメを追求した研究者の苦労話を聞いたことがあります。
米だけでなく、生い茂った木の処理から始まる自然との闘い。
都市部で生活するにはそれほど差を覚えませんが、「男手が要る」と言う願いも理解しました。
夫婦や一家が助け合ってきたのでしょう。
「大変だっただろうなあ」何度も窓外を眺めて考えていました。
地方を旅する良さを再認識した数日間。
そしていつの日かサハリン上陸です。
(ma)