みなさん、お久しぶりです。
このブログの最初の頃に「灘区民ホール、ナニコレ？」をシリーズ化させようと頑張っていた、灘区のカーロス・リベラです。
 
しばらくご無沙汰している間に、世の中が大きく変わりました。
まずは何といってもトランプ大統領！
彼の登場以降、“不寛容社会” というコトバが現実として、ますます重くのしかかってきたように感じるのは気のせいでしょうか？
 
そして “不寛容社会” というと、なぜかこの話を思い出してしまいます。
 
 
地獄には、ご馳走があり、長い箸が用意されている。
長すぎて、自分の口に入れられない。
だから亡者たちは、目の前のご馳走を食べられず、飢えて争う。これが、地獄です。
 
天国は、地獄の隣にある。
天国にもご馳走があり、地獄と同じように長い箸が用意されている。
そう、実は天国は地獄と変わらない。
 
 
あ？ 地獄と天国が隣り同士？
ご馳走と長い箸も一緒なの？
じゃあ、何が違うのかな？
 
 
天国では、長い箸で他人に食べさせてあげている。
そして、自分も他人に食べさせてもらう。
地獄の亡者は、自分のことしか考えない。
だからご馳走を前にして飢えて争う。
 
　海堂尊（2009）.　極北クレイマー　　朝日新聞出版
 
 
ああ、なるほど。
“不寛容社会” って、分かりやすくいえば地獄のことね。
 
でも、地獄と天国を分かつ壁は、個々人の心のもちようの中に築かれるのであれば、絶対に崩せない壁ではない、ということですよね！
そうか～･･･希望があるような、無いような･･･（笑）
 
 

パンチドランカー