スタッフのつぶやき

コンテンポラリーとわたし

みなさま、こんにちは。
実は2回もブログ担当をとばしてしまいました。
毎日暑い日が続いておりますが、お元気ですか?

今週は月曜日に開催予定の「ベビクラ!」が中止になり、気分どんよりですが、
そうも言っていられないのが私の現状です。
担当事業が途絶えることなく年末まで続くので、体調管理にも気を付けたいところ…

さて、久々のブログの内容は、来月頭に開催される即興戯曲「飛ぶ教室は 今」Ver.NADAについて
張り切って書いてみたいと思います。

エーリヒ・ケストナーが書いたドイツ児童文学の傑作「飛ぶ教室」を題材に、
ミュージシャンとダンサーと子どもたちが紡ぐ60分のステージ。
2015年12月に長田で上演されたものを灘区民ホールバージョンにするべく、
プロの表現者の中に子どもたちが加わってもらうことにしました。
子どもというのは大人が思っている以上に深く広いキャパを持っていると
私は強く思います。それは固定概念といったものがあまりないからか、
それにどんな意味があるか、といったことを大人みたいに一生懸命考えなくても、
まず第一に感じることができる。それが子どもの強みだと思います。
コンテンポラリーというジャンルはとにかくコアなファンのためのものになりがちで、
一般大衆からはものすごく距離のあるところにいつも位置しているように見えます。
でも、距離があるのは大人の勝手な思い込みであることが結構多いのではないかと。
これまでに灘区民ホールでやってきた様々な舞台芸術の中で、
特にコンテンポラリーの要素を加味したような部分については、
こちらの予想以上に子どもたちの反応が良いことは間違いありません。
子どもはこちらが何も心配しなくても、勝手に感じてくれるのです。
だから、その力を信じて、子どもたちにはもっと純粋に感じてもらえるものを、
彼らの価値観を狭めてしまわないように、いろいろなものごとを許容できるように、
そういう作品に子どもたちが触れる機会をたくさん作っていきたい、
それが私たちの使命ではないか、とも思います。

私は小学生の頃から1900年前後の作品をよく聴いていました。
ストラヴィンスキーのオケ曲にも触れていたので、春の祭典とか、
スコアを見るのが大好きで、そんな小学生時代を過ごしました。
現代音楽のコンサートには中学生の頃から出かけ、
コンテンポラリーの世界は自分にとっては当たり前の音楽でした。
だから、今も何ら抵抗はありません。
やっぱり子どもの頃から触れていることは大事だな、
と自分の経験を振り返っても改めて思います。

昨晩、名古屋の民間劇場の制作さんとfacebook上でやり取りしていて、
「誰かを知るためには理屈ではなく感性って非常に信頼出来るセンサーのひとつだと思っています」
という言葉にとても共感しました。
この感性を研ぎ澄ますためには、
コンテンポラリーってとても大切な要素の1つになるんじゃないか、
そんなことをみなさまにお伝えしたく、長々と書きました。
ぜひお子さんと一緒に観て欲しいです。
本番に参加できるワークショップもありますので、詳しくはHPをご覧ください。


横須賀ブルースティック

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