暖かくなってきましたね。
朝、起きるのがちょっとづつ楽ちんになってきました。仮ぐらしです。
寒い日に~の話で、当時住んでいた学生寮的なところのことをちょっと書いていますが、今日はその学生寮的なところのお話を少し。
ソコとの出会いは仮ぐらしが一浪を経て、最初の希望進路を変えて合格した某H大学でのことでした。
大学生協で住居を紹介してもらえるというので、会場に行ってみたときに紹介されたのがソコ。
共同住居ということで、初の一人暮らしのさみしさが紛れるのでは!?と思ってソコの下見に行くことにしました。
山間のちょっとした坂道を登ったところに、純日本建築の建物がありました。それが紹介された物件。
砂利の駐車場に洗濯物が鯉のぼりのように干されている。
隣に母屋があって大家さんが住んでいて、その周りは田んぼと畑に囲まれている。
縁側に半纏(はんてん)を来た学生がお一人、光を浴びて新聞を読んでいる。(なんか、昭和の古き良き学生像そのままだ。)
部屋は畳の部屋で6畳と8畳のどちらか、風呂・食堂は共同で別棟1階建て。
食堂は汚い(笑。だって男ばっかりだもんね!)
風呂は、風呂場の窓を開けると辺り一面の畑の風景。ちょっとした露天風呂です。
でも、なんか楽しそうだな、と思って共同生活を選びました。
部屋代の安さのこともあって、仮ぐらしのようなビンボー学生だけでなく、この学生寮的な物件には、留学生、社会人、社会人学生(おじいちゃん)など、多種多様な男共がそろっていました。
当時、学生の住まいと言えばワンルーム個室が主流。(今はどうなんでしょ?)同期の連中も、大学の学生寮を除けばみーんなワンルーム個室に住んでいました。それらワンルームに比べてソコは、基本「誰かが居る」。
「ただいま」と言える場所でした。
夜遅くに戻った時、坂を上ったところで部屋の電気が点いているのが見えると、「あ、○○さん戻ってきてるのか」ってわかったり、食堂でテレビ見ながら晩御飯食べてる人がいたり。
大学院の先輩たちが何かのテーマで大激論していたり。
この場所ではまさかの猛獣襲来、文化摩擦、自然との闘い、2回にわたるテレビ取材に、まさかの映画撮影。ご近所トラブルに毒キノコ事件、などなど珍事件が多発するのですが、書ける範囲のことをちょいちょい書いていきたいと思います。
仮ぐらしのホクロッティ