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曜変天目茶碗

 皆さんおはようございます!お元気ですか?お元気ですね(笑)
私は花粉症の後遺症(?)も終わり徐々に回復しているところです。あ、またしても晴れですみません(笑)
 さて日本の古典芸能の狂言の中に「附子(ぶす)」という演目がございます。狂言の中ではとてもポピュラーな曲で、教科書にも載ってるくらい有名です。お話の内容は簡単に言いますと、主人の留守中に召使達が、主人の秘蔵の砂糖を食べてしまい、言い訳にさらに主人の大事なものを壊してしまうという、そのドタバタぶりが面白い狂言です。このお話の中で主人の大事な「台天目(だいてんもく)」をわっちゃうシーンがあるのですが、この台天目ってどんなものかわかりますか?私も初めて聞いた時は何のことはわからなかったのですが、これは「台の上にのった天目(てんもく)茶碗」のことです。天目茶碗というのは、茶の湯茶碗の一つで、中国の天目山辺りの寺院で使われていたのを、鎌倉時代に禅僧が日本に持ってきたのがはじまりとされています。そして狂言が生まれた室町時代には多数輸入されたようです。黒または柿色の鉄質釉薬をかけたものが多いそうですが・・・その中でも最上級のものとされるのが、今日のつぶやきのテーマである「曜変(ようへん)天目茶碗」です!世界に3点しかないとされ、3点すべて日本にあり国宝です。勝手に画像をのせたらまずいのかもでしたので、検索できる方は一度は見てみてください!とても美しい色彩です!まさに宇宙!!ステキの一言です!!!・・普通「ようへん」と言うと窯の中で変化する「窯変」の字があてられるそうですが、この国宝の漆黒の釉面にきらめく紋が宇宙の星々のようなことから「曜変」の字があてられたというのはホント納得です!この曜変天目茶碗、昨年でしたか、人気番組「なんでも鑑〇団」で4点目が見つかったと紹介されてましたが、この4点目は曜変天目茶碗を代々追い求める愛知県瀬戸市の陶芸家の長江惣吉さんが「待った」の一言をかけ話題にもなりました。ですので正式に4点目とはまだ決まってない状態かと。私も画像見ましたが、確かに国宝3点と比べるとさびしい感じがして私も「?」な感想です。まぁ何はともあれ、実物を見てみたくなる、「附子」では絶対出てこない(わっちゃいけない・笑)この特別な天目茶碗を研究し続ける長江さんの展覧会が、来月30日まで瀬戸市美術館で開催されていて、研究し続けてきた渾身の「曜変」作品が見られるとのことです。もうすぐ宇宙に願う七夕ですし、お近くに行かれるご予定の方はぜひ!
【史上最強のレインマン】

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