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“生(ライブ)”でないと伝わらない

先日、箕面市国際交流協会の2階にある、おしゃれなレストランで軽食と漫談を楽しむ会がありました。   通称Comm cafe(コムカフェ)、箕面市近隣に住んでいる外国人が日替わりで厨房に入って自国の料理を提供し,売上の中からいくらかの収入が得られるという仕組みになっていて、料理を通して地域の人々との交流をはかることが目的で協会事務局が運営しています。この地域は留学生や国際結婚の夫婦なども多く住んでおり、インド・タイ・ブラジル・ロシア・トルコ・中国・韓国など毎日料理を作る人とメニューが変わります。昼食800円は固定

その日はベトナム料理の日だったので、鶏肉入りご飯とスパイスの効いた野菜、ポテトフライでした。

入場料(軽食付き)大人2000円 子ども1000円、入場者は60名くらいで部屋の広さと人数のバランスがちょうど良い感じでした。

 

さて、漫談をする人 ”ナオユキ独演会” なんですが、筆者はお笑い番組が好きで芸人の名前は結構知ってるつもりでいましたが、今まで聞いたことがない人でした。

日が暮れて食事が終わった頃、アコーディオンの演奏(CD)が会場に流れる、黒のハンティングをかぶった中年の男が背中を丸めてトボトボとマイクの方に向かっている、音量の調整でもするのかと思っていたらその人が”ナオユキ”でした。

何かボソボソとしゃべり始めました。日常どこにでもあるような情景をコテコテの大阪弁で皮肉とユーモアたっぷりにしゃべり続けるのでした。

短いパロディの連続ですが、名も知られていない芸人とはいえ、さすがプロのしゃべりはすごい!会場は爆笑に次ぐ爆笑でした。

もし、テレビ番組のなかでしゃべっていたら、多分聞き流していただろうけど、”生(ライブ)”で見る、聴くということは会場の空気も含めて全身で受けとめているので感じ方が全く違います。

彼のしゃべりを活字にしてしまったら全然面白くないと思いますが、折角ですので3つほど書き留めたものを紹介したいと思います。

 

変わらない街並み、見慣れた風景

公園で子供たちがキャッチボールをしている。

近所のオッサンが「ここでボール遊びしたらアカン! て書いてあるやろ!」

子どもたち「遊びとちゃうで! 本気やねん!」

 

変わらない街並み、見慣れた風景

アーケードの下、商店街を歩く、八百屋の前を通る。

「野菜中心の生活をしたら健康になるでー!」と言われた。

これから野菜中心の生活をすることにした。

キャベツを部屋の真ん中に置いて暮らしてる。

 

変わらない街並み、見慣れた風景

夜になったら飲みに行く、駅前にある立ち飲み屋。

隣におったジイさんが俺に話しかけてきた。

ジイさん:「わしは今日誰とも話したくないねん!」

男 -なんで話しかけてきたんや-

ジイさん:「わしは若い頃、ほんまどうしようもないヤツやった!」

男 -あんま変わってへん思もたー

ジイさん:「生きとったらいろんなことがある。でもあんたやったら大丈夫や、俺の若い頃とそっくりや!」

男 -ごっつう不安になってきた -

 

 

このように活字ではライブの雰囲気は到底伝わりません。お笑いにしても音楽にしても直接目の前で見たり、聴いたりする臨場感はテレビやビデオでは到底得られないものと改めて感じました。

ちょっと大げさな例えですが、実際に富士山頂に登った人の感動と、その映像をテレビで見ている人の感動との差を比べれば結果は歴然としています。

 

今週末、9日(土)、10日(日)いよいよサロンオペラ「魔笛」が上演されます。

まだ数枚チケットがあるようですので事務所までお問い合わせください。

電話078-802-8555

灘区民ホールの音響の良さは県内屈指と言われています。この機会に練習で鍛え抜かれたオペラ歌手が演ずる ”生(ライブ)” の舞台を是非でご鑑賞下さいますようお待ち申し上げます。

はち乃めだか

 

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