スタッフのつぶやき

その街のこども

今日は2017年1月17日(火)、阪神淡路大震災から22年目の朝を迎えました。
あのときと同じ曜日です。
そう、1995年は16日が成人の日の振替休日で、17日は連休後の火曜日だったのです。
当時、小学生だった私にとって、あの出来事は今でも忘れることはできません。
祖母が被災した須磨まで父と歩いた三宮の街は、現実のものとは思えず、
今でも言葉にはならない、砂埃とにおいが強く思い出されます。
 
今回紹介する『その街のこども』は、阪神淡路大震災15年特集ドラマとして
2010年1月17日にNHK総合テレビで放送されました。
 
1.17から15年が経過した神戸の街で、ふとしたきっかけで出逢った男女が、
お互い持っていた「あの時の記憶」をさらけだす…
灘区出身の森山未來と、東灘区で被災した佐藤江梨子が、実年齢で出演した話題作。
ラストシーンは放送当日の早朝に東遊園地で行われた追悼のつどいが撮影されました。
放送後に大きな反響を得たことから、ドラマでカットされた映像を追加するなど
再編集を施した劇場版が全国公開されるほど。
 
自分と同年代の彼らの自然なやり取りを追いながら、とにかく映像があったかい。
震災をテーマにした映画とは思えないぐらい、心があったかくなった。
まるであの震災で亡くなったたくさんの人たちが2人を優しく見守っているような。。。
 
生き残った者は、気付かないうちに何かを背負わされていたのかもしれなくて、
それを主人公の2人が歩きながらちょっとずつ降ろしていったようにも感じた不思議な作品です。
 
そして、今日は1.17の直後に生まれた学生たちの前で話してきました。
何だか感慨深いです。
彼らにとっては何事もなかったかのような普段通りの朝。。。
時間の経過とは時に残酷で、時に優しいものなのかもしれません。
 

 
横須賀ブルースティック

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