2020-09-15
ご無沙汰しております。
洞穴かわうそです。
今回のタイトルは離れて座りましょうという事で、街中でもおなじみの「座席間引き」です。
ホールの客席のように数の半減が明記される場合もありますが、一番多いのが
1m以上離れて座れるよう、向かいあわないよう
という感じではないでしょうか。
灘区民ホールでは5階の大ホールのホワイエにソファを設置しておりますが、
そのまま置いておくのでは向かい合わないようの方はともかく、1m以上離れて座るというのは困難そうです。
というわけで、じゃじゃーん。
距離を離さずに座ろうとするとなだにゃんが邪魔で座れないようになっています。
座席によっては宙を浮いていたり・・・
あの手この手でなだにゃんが座席を占拠して、皆さんが近くに座ろうとするのを邪魔します。
というわけで、今回は座席間引き用の札についてです。
前回は良かった点、悪かった点でまとめましたが、今回はデザインの経緯について振り返っていきます。
1、札の形式
について、A4のコピー用紙をそのまま張った物や、ラミネートした物、かごのようなものが置かれているパターン等
各施設の使われ方に合わせていろいろな札が巷に溢れていますが、灘区民ホールのホールホワイエは以下のような特徴があります。
・常時利用ではなく、開場時間にのみ使用される
・利用者の年代は多種多様で未就学児からご老人まで
・境目がはっきりしないソファ形式の座席
一席ごとに独立しているスタッキングチェア等だったら、単純に間引くだけで事足りますが、ソファ形式の座席なので
物理的に空間を占有して、離れて座るよう誘導する必要があります。
というわけで、ただの貼り紙では力不足、立体で存在感のある立て札形式にしました。
2、表記の内容
赤字ででかでかと「ソーシャルディスタンス!」と書かれていたのでは、観劇前の雰囲気が台無しになってしまいます。
ホワイエの椅子は観劇前の準備をしたりちょっと心を落ち着けたりと、劇場公演をサポートするために設置されているものですので
実用性と雰囲気を損なわないように表記の内容を考えなければなりません。
そして、灘区民ホールの場合は未就学で駆けたり跳ねまわったりが大好きな年代の子どもたちもお客さまとして来場します。
立て札の内容は、子どもにもわかる、という以上にまず子どもに興味を持ってもらって、この部分には座れないんだと感じてもらう必要があります。
というわけで、子どもに人気(?)のキャラクターであるなだにゃんの立て札と、ソーシャルディスタンスの絵札の二本立てとなりました。
なだにゃんの前に子どもが密集するのではないかという危惧も少しだけあったのですが、
なにせホワイエのソファ全て、十か所以上になだにゃんが設置されているので
実際は一家族一なだにゃんという感じで、うまいこと密集を避けれています。
という感じで、灘区民ホールのホワイエはなだにゃんがうまいこと誘導して密を緩和しています。
が、最終的にはご来場になる皆様の意思がすべてを決します。
灘区民ホールの催し物へお越しの際は、どうぞ皆様、一か所に集まることなく快適にお過ごしになるようお願い致します。
洞穴かわうそ