我が家の1階6畳間を、リフォームすることになった。
すべてワタシの都合だから、片付け援軍は無し。
物置代わりに使っていた部屋は、本、写真、洋服類、押し入れの布団やシーツなど
住み始めた阪神・淡路大震災後の21年間と、それ以前に住んでいて全壊の告知を受けたマンションからかろうじて引き連れてきた道具類が、出るわ、でるわ・・・。
震災後は無駄なものは買わないと決めてはいたが「甘い!」コトに気づかされ、そのあと、片付けに一体どのくらいかかるだろうと見回すことしきりの日々。
とろとろ時間を見つけて片付けるが、右のものを左、上下に移動させたり、無駄な作業に気づく羽目になる。
お尻に火がついたのは、明日朝、9時に業者が来るという前の夜。
本箱2本分の書籍を捨てる。「過去は消すのだ」と衣類も布団も燃えるごみ袋に押し込む。地域のリサイクル回収日は、とろとろしている間に過ぎてしまった。誰かに使ってもらおうなんて考えていると朝が来る。
買ったから捨てるものがある。「買う」という欲望は大事なことと思う。日本経済を支えることにもなるしと、勝手な理屈で言い聞かせ「もったいない」の精神を勇ましく跳ねのける。
未来もほぼ無い年齢になって、過去と決別すると息巻いている。
捨てるものがあることは幸せかもと思う。(ma)