スタッフのつぶやき

朝方にお祈りをするSさん。

みなさんおはようございます。仮ぐらしです。

梅雨に入ってここ数日の気温、そこそこ涼しくて仮ぐらし的には心地よく良い感じです。

自分の感覚でしかないですケド、今の気温は、ちょうど仮ぐらしが小学生の頃の梅雨と似ているなぁ。と思って何か嬉しい。(そういえば、今となっちゃあ雨に濡れるのを避けていますが、これまた小さな頃は積極的に濡れてましたね(笑)ずぶ濡れになって自然と一体化~☆なんてね。)

 

心地いいと言えば、明け方も心地よいですよね。まだ皆が寝静まっている間に起き上がると別世界のようです。

というわけで、今日は早起きのSさんのことを。

 

かつて住んでいました『下宿みたいなところ』で一番早起きだったのは、ムスリムのSさん。

毎朝メッカの方向に向かってお祈りをしていました。

日が昇り始めた静かな朝に、祈りの言葉が聞こえてくる。清々しい気持ちにもなります。

 

Sさんは、アフガニスタン出身でした。

アフガニスタンと言えば、2001年9月11日の同時多発テロからのアフガニスタン戦争ですね。

 

Sさんがやって来たのは丁度その頃。

 

「アフガニスタンから来た留学生が入居するらしいよ」と聞いた時には、ええっ!?とびっくり。で、歓迎会(ノンアル)の時に、カタコト英語でなんとか話しをして分かったのは「日本の大学で教育を学び、留学の後は国に戻って教育分野で活動したい。」ということで留学したらしい!ということ。

ただ、やはりアメリカの事はひどく憎んでいた。

 

入居後は、日本とアフガニスタン、ムスリムというバックボーンの違いから生じる価値観の違いにより、小さな摩擦はありましたが、(日本人は風呂で水を使いすぎ!とか、酒を飲むと心が奪われるぞ!とか。笑)それを通じて互いに分かり合えた部分もあったのではないかな、とも思いました。

 

Sさんがその後、祖国に戻り教育に携わっているのかどうかは残念ながらわかりませんが、意思を貫いていることを祈るのみです。

 

仮ぐらしのホクロッティ

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