2019-03-27
前回のホール業務と全く関係ないボールペン談義、今月も続けます。洞穴かわうそです。
前回のあらすじ。
筆記時の振動が少ないボールペン、ZEBRA「bLen」は書きやすい良ボールペン。
今回はbLenの少し前に同じくZEBRAから発売されたライト付きボールペン「ライトライト」についてざっくりした使用感を書いていきます。
メタルボディにLightwriteのロゴが渋い。
写真、ぶれてますが……本体はアルミ製の軸はマットな光沢のグレー
握りの部分には滑り止め用にひし形の刻みが入っていて質感は上々です。
書き味は通常の油性インクと同じです、同じ芯なので当然ですが。
そしてこのボールペン、光ります。
建築現場や介護現場など薄暗い所で素早く筆記できるように開発されたというこのボールペン。
筆記中の紙面を全体的に明るくしたいのか、光は割と横方向に広がるつくりなので、ペンライトの代わりには不適切。
実は劇場は暗所の宝庫(舞台袖、閉館後の施設内、客席での審査等)なので、どこかしらで使えるかなと思い購入しました。
現場作業を想定しているというだけあって、ボディはかなり頑丈そうです。
落としたり踏んだ程度では壊れないんじゃないでしょうか。
書き味は好き好きですが、油性インクなのも建築現場など想定されている用途を考えると好適ですね。
クリップもきつくなく、ポケットへの抜き差しを頻繁にする使い方をしてもストレスはないです。
想定用途に合わせてしっかりボディが作りこまれているなと感じました。
これはもう、手に取った方全員が言うのではないかと思うんですが
ライトが明るすぎです、LEDの光が目に刺さります。
使ってみると、ペン先に視線を集中させることで筆記自体は可能ですが、いや明るすぎる。
光量半分でいいです、あと光の方向性を先端方面に集中してくれると助かります。
といっても、この光量が必要な現場の人もいるかもしれません、
大は小を兼ねる、テープを巻くなりして自分で光の量を調節しましょう、じゃないと厳しいです。
二つ目の問題点、こちらはかなり致命的だと思うのですが、このボールペンのノック時の挙動として
ペン先出る→ペン先引っ込む→ペン先出て光る→ペン先ひっこむ
なわけですが、これは相当中途半端です。暗いところで使うことを想定したら二回ノックが必要な時があっていらつきますし
明るいところで使おうとしたときに光ったらやはり気になってもう一回ノックすることになります。
軸をばらして二つあるばねのうち大きい方(ペン上部に収納されたボタン電池からペン先のLEDへ電力を送るためのばね、これ自体はユニークで面白いのですが)を外してしまえば、明かりはつかなくなるので明るい所での常用も可能ですが、ただのボールペンになってしまいます。
こんな中途半端な仕様にするなら完全に暗所用として毎回LEDが点灯する方がいいかな、と思いますね。
もっと言えば、二色ボールペンのようにノック部分を二つ作って、ライト有り、ライト無しを使い分けられるようにする(ノック部分の形状を変えて手の感触でどちらか選べるようにする必要もあるでしょう)のが実用的だと思います。
ペン軸の質感がいいだけに残念ですが、まだ発展途上の感がある商品です。
ライト付きのペンで質感が良いもの(でかつ一般流通に乗るもの)ってなかなかないのでがんばって欲しいですね。
洞穴かわうそ