先日、当ホールに15センチくらいの小さな観葉植物のお忘れ物がありました。聞けば５階ホールの催し物で来館者に配られたものだそうで、
名前は通常「パキラ」と呼んでいます。
持ち帰ってもなあ･･･と置いて行かれたのか、忘れて帰られたのか、そのパキラは二つ、１階のロビーテーブル上にありました。

我が家でも数年前、小さな鉢を購入し、愛を注ぎ（？）大きく育てました。ところが１年前くらいに意に反して葉をポロポロ落とし始め、果ては枝までも茶色くなってどうしようもない状態に。
見限った私は、小さく切ってゴミに出そうかと鋏を入れると、中心がまだかすかに緑が残っていました。
「まあ、９割方無理だろうなあ」と思いつつ、冬の間寒風吹きすさぶベランダに置きっぱなし。

そして今年の春が来て、枯れ切った枝の一箇所から小さな枝が出て、葉も出てきて。日に日に葉が増えて今年の夏はこの通りに成長しました。

パキラだけではなく、植物も含め生き物はかなり厳しい環境でも対応する力があるのでしょう。
マニュアル通りに『半日陰に置く、風に時々当てる』などパキラの鉢を持って部屋内外をうろうろしていた自分に呆れます。

ホールに置かれたパキラ、「私のだ！」と気づかれた方は１階事務所までおいで下さい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ｍａ）