歌舞伎座で見たのではありません。
冷たい雨の降る先週の日曜日、シネマ歌舞伎を松竹映画館へ観に行きました。
2015年に歌舞伎座で上演された坂東玉三郎の「阿小屋」です。
源平合戦での平家の滅亡後、平景清の行方を探すため恋人であった遊女の「阿小屋」を取り調べます。
知らぬ存ぜぬと言う阿小屋に、心情を理解する(?)代官は琴攻めとし、琴を弾かせて心の乱れを音色から探ろうとします。琴の次は三味線そして胡弓。全てを心乱さず弾きこなし、阿小屋は御赦免となり”良かった良かった”という筋書き。
この映画にはドキュメンタリー映像も付いていて、そこで玉三郎さんは「20歳までに女形が必要な事は全てやっておくように」と教えられ、琴、三味線、胡弓等は習得していたと言われていました。
舞台で演じられる時間は長く、引き込まれる音色でした。
玉三郎氏は和太鼓集団「鼓動」の演出を2000年からされていて、その公演を聞いたこともあります。次々に新たな世界に挑戦される様に見とれています。
歌舞伎公演にまではちょっとという方に、「映画」でもお楽しみいただけるのではないでしょうか。豪華な舞台が目前で。「月イチ歌舞伎」で放映されています。
(ma)